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わざとの嫉妬、それからの・・・
第10章 欲情する尾行
「凄いわね、土井さん。女の魅力を出しすぎじゃない」

「まぁ、岡本さんも気合が入っているよ。朝、会社に来たときは紺のネクタイだったのに、出先から直接ここに来たら赤に替わってるんだから」

土井のセッティングで焼き鳥メインの居酒屋でまた四人で飲んでいる中、岡本に続いてトイレへと席を離れた土井の姿が見えなくなるのを確認してから横に座る飯島亜紀子が声を潜めて木戸に言って来た。

それに対して男は「確かに」と頷く。

今回の飲み会は、二人が予想したように岡本が土井の隣に陣取って、その岡本の向かいに飯島亜紀子が座りその横が木戸になっていた。

今日の土井の服装は黒のカットソーを着ていて色は地味目なのだが、胸ぐりがザックリと開いていて、何かの拍子に下を向くとその間から中に来ている白のインナーはおろか豹柄のブラジャーすら覗けるのだ。
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