この作品は18歳未満閲覧禁止です
わざとの嫉妬、それからの・・・
第10章 欲情する尾行
その色気に岡本はすっかりと参ってしまい、横目でチラチラと隣の土井の胸元を見ながらいつもより早いピッチでハイボールを飲んで、早くも今日二回目のトイレに立っていたのである。
「岡本さんを狙ってるのかな?」
「どうだか。もしかして、前に座っている木戸君かもよ」
「えっ、おれっ?」
「そう。チュウもしたし」
それはもう触れて欲しくない過去だったので、男は露骨に嫌な表情を露にすると、「冗談よ」と女に笑って肩を叩かれた。