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わざとの嫉妬、それからの・・・
第10章 欲情する尾行
そのショート・メールを開いて読んでみると、〔もう終わったか?気分悪いから風俗に行く。お前も来いよ〕と荒れた文章で書かれていて苦笑いが出でた。

それに〔終わりましたが、お金がないので遠慮しておきます〕と打ち、土井が向こうにいる新井に手を振って合図を送っている隙に飯島亜紀子に携帯を見せて両方の文章を読ませた。

サッとそれを読んだ女にも苦笑いが出て、それからアイ・コンタクトを交わして送信をしてポケットにしまった。

そして新井がやってきて「なんか、すみません」と頭を下げながら土井の横に座った。

「いつもの水割りを頼んでおいたわよ」

「そうなの、ありがとう。でも、もうそんなに飲みたくないんだ」
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