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わざとの嫉妬、それからの・・・
第10章 欲情する尾行
しかし、女とは好奇心が強いもので、案の定、飯島亜紀子から「ねぇ、3階に行ってみない」と言われてギョッとさせられた。
「いやぁ、下にバーに行ったんじゃないか」と男はもう逃げに入ったのだが、「いいから行って見ましょうよ」とエレベーターを勝手に呼ばれて中に引きずり込まれた。
動き出したエレベーターは瞬く間に3階に到着してそのドアが開いた。
そこは猫の額ほどに狭い空間で、1階同様に薄暗いオレンジ色の明かりぼんやりと灯されているだけだった。
そしてすぐ目の前に色褪せたクリーム色の鉄扉が一枚あり、その横でグレーのインターホンが黒いカメラのレンズと赤い電気を光らせて存在しているのが異様だった。
その見た目だけで何やらヤバイ場所だと思わせるのは十分で、木戸が「戻ろう」と言うと女もすぐに「うん」と言って、二人はエレベーターから降りることもなく下に戻っていった。
「いやぁ、下にバーに行ったんじゃないか」と男はもう逃げに入ったのだが、「いいから行って見ましょうよ」とエレベーターを勝手に呼ばれて中に引きずり込まれた。
動き出したエレベーターは瞬く間に3階に到着してそのドアが開いた。
そこは猫の額ほどに狭い空間で、1階同様に薄暗いオレンジ色の明かりぼんやりと灯されているだけだった。
そしてすぐ目の前に色褪せたクリーム色の鉄扉が一枚あり、その横でグレーのインターホンが黒いカメラのレンズと赤い電気を光らせて存在しているのが異様だった。
その見た目だけで何やらヤバイ場所だと思わせるのは十分で、木戸が「戻ろう」と言うと女もすぐに「うん」と言って、二人はエレベーターから降りることもなく下に戻っていった。