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わざとの嫉妬、それからの・・・
第5章 本番 熟女との情交の始まり
探るように、でも強がりを言った男の本心は見抜いているような感じで見られると、その表情にヤラれてこの女の全てを独り占めしたくなる。

渇望していた熟女の体はすぐ横にあるというのに、いま手出しできないもどかしさに早くどこかを見つけなければと気がせいてきた。

「でも、『帰る』って言ったら彼氏は変な顔をしただろう」

女はその時を思い出すかのように目を上にさまよわせてから「まあね」と軽く答えてくると、二人の間に挟まっていたバッグが微震をして中からブルルッ、ブルルッと音が聞こえてきた。

木戸の腕を放した女が中から携帯を取り出して発信相手を確認すると「あっ、あの人からだ」と言い、「どうしよう」と動揺を見せる。

男も心乱れたが「出れば」と素っ気無く振舞い、女も「うん、そうね」とそれに従い人差し指立てて‘静かにしていて’とゼスチャーで示してから「もしもしぃ」とその電話に出た。
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