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君を孕ませたい
第9章 確信に変わる想い
後ろから翼さんに抱き抱えられるように一緒に湯船に浸かり、最近あった出来事なんかをぽつりぽつりと口にする。



一人でシアタールームで見た映画の感想
駅前に行ってみたいアイスクリーム屋さんがあったこと
転校する学校は公立の割に校舎が立派で驚いたこと



そんな私のどうでも良い話を、うん、そうなんだ、と顔を見ずとも分かるような楽しそうな声で返してくれる。



私はそれが嬉しくて、こんなにも話すことがあったのかと驚くほど次から次へと話題が溢れ出てきた。



「逆上せちゃうからそろそろ出る?とっても名残惜しいけど」

そう言われてもう10分以上も浸かっていることに気付き先に立ち上がろうとした私のお尻にちゅうっとキスをした。



不意をつかれた驚きと至近距離で見られたことの恥ずかしさとで咄嗟にしゃがみ込んでしまった私に、ごめんごめん、と笑って後ろから首筋につつぅと唇を滑らせる。



(あ・・スイッチが入ったのかな・・)

なんとなくそんな感じがしてほんの少し身を固くする。



もしかしたらお風呂でエッチするかも・・
なんて思っていたけれど、生理になった私を気遣ってか翼さんは抱きしめるだけで私の体に触れたりはしてこなかった。



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