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君を孕ませたい
第11章 新しい生活
カチャ、という扉の開く音が聞こえて、
その音のする方を向くと、
翼さんが下着姿のままリビングへと戻って来た。



言葉に詰まり、何も言えないでいる私の手を引き、行くよ、と2階へと連れられる。



階段を一段一段上る毎にドキドキと高鳴る胸。
翼さんも何も言わないから私の緊張感は更に高まる。



翼さんの部屋に一段、一歩、近付く毎に奥の方のじゅんとした疼きが強くなってくる。



そのまま手を引かれ翼さんの部屋に入るなり、
ぎゅううと強く抱きしめられた。



「実咲、実咲・・」

きつく抱きしめながら私の名前を何度も囁く。



頭を撫でられ、
私の背中に回していた腕は私の腰部を撫で始め、
甘く囁く唇は私の耳たぶを柔らかく包む。



「実咲、好きだよ。大好き」

嬉しくて、照れ臭くて・・
恥ずかしさで俯いている私の顎を指でぐいと上げ、
重ねた唇から舌を侵入させてくる。



私は翼さんの舌の動きに応えるようにぎこちなく舌を絡ませ合う。



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