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覇王の寵愛~淫らな花嫁教育
第2章 新しい生活
連れて行かれた場所は、今までとは
雰囲気が違う建物だった。

「ここは私が仕事をしている皇帝堂だ。
 もう一つの扉を開ければ寝室がある」

中に入ってみると、金色と赤で統一された
部屋は皇帝を象徴しているように感じた。

「皇帝陛下、私は仕事の邪魔には
 なっていませんか?」

「何を言っている。今日は久しぶりに
 ゆっくりしようと思ってな。
 後、私の名は栄仁だ。そう呼んでくれ」

「栄仁..様」

私が名前を呼ぶと、皇帝は満面の笑みで
抱き締めた。

「そなたに、名前を呼ばれるのは
 嬉しい。綺麗な声をしているせいだな」

「あ、ありがとうございます」

「本当に可愛いな、そなたは」

最近、皇帝に触れられると少し動悸が
する。杏にはその正体が分からない。
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