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蝉が鳴いた日
第2章 運命の選択
ミーンミーンミーン…ミーンミーンミーン…

「ありがとうございました。また来て下さいね。」

「店長。今のお客さんダックス凄く気にいってましたね。次に来た時買ってくれるかもですね。」

「そうだね。りんちゃんに薦められたら買っていくかもね。」

「なんと言ってもりんちゃんは、この店の看板娘だからね。」

「ふふっ(笑)そんな事ないですよ〜(笑)」

「あっ!そうだ!…りんちゃん。」

「はい?」

「僕が都内に、もう1店舗ペットショップやってるのは知ってるよね?」

「はい…ドコにあるかは知らないですけど(笑)そっちのお店が、どうかしたんですか?」

「うん…その店舗の店長が、昨日辞めてしまってねぇ…少し困ってるんだよねぇ…」

「そうなんですか…それではお店大変ですよね?」

「うん…あっ!」

「えっ?」

「りんちゃん。店長やってみない?」

「えっ?私がですか?」

「うん。店長やってくれたら給料も上げるし…」

「でもぉ…私に務まるかなぁ…」

「大丈夫だよ。りんちゃんなら出来るよ。…ねっ。お願い。僕を助けると思って…ねっ。」

「でも……」

「お願い…とにかく考えておいて。返事は明日でいいからさぁ。今日ゆっくり考えてみてよ。ねっ…」

「は…はい…」

いきなり店長をやってくれないかと頼まれ
困惑していると、お客さんが入って来た…
とりあえず考えるのは後にして、接客に向う…
1日の仕事を終え帰宅する…
次の日…


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