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第4章 研修1日目

部屋に閉じ込められてから、どの位の時間が経っただろうか…男が言っていた人も来なければ、物音1つしない…
喉が渇いた、お腹も減ってきた…
それにトイレにも行きたい………

ガチャ……

鍵の開く音がした…
ドアが開くと3人の男が部屋の中へと入って来た…
その中の1人の男が、アタッシュケースを部屋の角に置いた。
もう1人の男が、置かれたアタッシュケースの反対側に、木製の箱を置いた。
そして最後の1人が私の目の前に、少し小さめの鉄製の箱を2つ置いた。
その男達は、そのまま何も言わずに部屋を出た。

バタン…ガチャ……

「な…に？この箱？…」

アタッシュケースにはダイヤルロックが…
2つの鉄製の箱には南京錠が…
木製の箱を見てみると、蓋が付いていて、鍵は無い…
蓋を開け中を覗くと洗面器が入っているだけだった…
いったい…何？…

ガァァ…男の声が聴こえて来た…

「凛子！今から部屋にある箱の説明をする！」

「まず木製の箱の中の洗面器は、凛子！お前のトイレだ！」

「えっ？」

「次に…鉄製の箱だが、1つには飲み物、もう1つの箱には食べ物が入っている！」

「アタッシュケースの事は数日したら教えよう！」

「その部屋は、24時間天井のカメラで監視している！食べ物が欲しくなった時…飲み物が欲しくなった時は、遠慮なく言うんだぞ！」

「他にも何かお願いがあれば遠慮なく言うように！」

「あの…私は帰れないのですか？」

「研修が終了すれば、部屋から出られる！」

「だから頑張って研修を受ける事だ！」

ブツ……

私は、どうなるんだろう？それにペットって…
洗面器がトイレなんて…私どうすれば…