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幸せになれる恋
第14章 二人の時間

聖もお風呂に浸かりたくて
「桜、ちょっと寄ってくんねぇ?」
「は、入るの?」
「当たり前だろ。このまま出ろって?
寒くて死ぬわ」
「じゃ、私出ますから!
聖さんゆっくりしてください。」
「桜出れる?今そこから立ち上がったら
裸丸見えになるけど。」
「だ、だから言ってるんです。
入るのかってーーーー」
「一緒に入るの嫌なら出れば?
俺はどっちでもいいよ?
桜が裸見せてもいいなら出ればいいし。」
「目閉じててくれますか?」
「約束はできねぇけどいいよ!?」
「絶対閉じないですよね…?」
「どうだろな。」
「意地悪だ…
うっ…どうしたらいいんですか……」
「泣くことかよ。
だったら一緒に入らせて。
暫くしたら先に出るから。
それから出ればいいだろ。
入ってたら裸見ないで済むだろ…」
「うっ…ん…
変なことしないでくださいね」
「変なことって何?」
「言わせないでください!!」
「ははっ。分かったから。
入れてくんねぇ?」
「どう、ぞ」
「ありがとう」
桜は浴槽の隅に移動した。
賃貸マンションじゃない聖のお風呂は
かなり広い。
桜が移動すると聖が入る場所は
充分すぎるくらいあるのに
桜は端っこにいる。

