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第16章 同棲！？

「桜ホントにいいのか？」

「いいですよ。
もし、お互いにダメだって分かったら
私は自分のマンションに帰りますから。
だからお互い無理しちゃダメなんです。
聖さんも一人になりたい。とか
私とはもう無理だ。って思ったら
ハッキリ言ってください。」

「無理はしない。
一人になりたくもならないし
無理だとも思わねぇよ。
マジでいいのか？
夢じゃねぇよな？」

「いいんです！そうしたいんです。」

「なら明日引越しで、土日に片付けて
今月中にマンション解約の連絡しとけよ。」

「解約はしません。
引越しは急がなくていいから。」

「何で解約しねぇの？
帰らないマンションなのに意味ないし
そっちの方が無駄だから。」

「それは。
お姉ちゃんとの場所がなくなっちゃう…
たった二人の家族だから
たまに私のマンションに泊まったり
飲み明かしたりしてたの。
お姉ちゃんが結婚してもそうしてきたから。
今はお腹に赤ちゃんがいるから
飲めないけど飲めるようになったら
また泊まったりしたいんです。」

「したらいいじゃん。
ここ使っていいよ。
俺が邪魔なら俺が実家にでも
泊まるから好きにすればいい。
一緒に住むこと桜の姉ちゃんに
きちんと報告しなきゃな。」

「そんな…聖さんのお家だから。」

「お前もここに住むなら
お前の家でもあるから。
本当に気にせずしたいことしろよ。
たまには実家に帰るのも
親孝行だからちょうどいいや！」



聖は桜に優しく言い聞かせた。