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幸せになれる恋
第2章 桜の恐怖


もうすぐ日付が変わろうとしている


すると
女の駅員さんがトイレに入ってきた




「あのー、大丈夫ですか?」

「あっ、すみません。」

「構いませんが、体調がよろしくないみたいなので
少し駅の中の休憩室で休みますか?」

「いえ、大丈夫です。すみません。
あと、10分ほどいいですか?」

「大丈夫ですよ。
あの相川桜さんですか?」

「え。あ、はい。」

「そうですか。あのさっきスーツを着た男性が
痴漢だと中年男性を駅員に引き渡していて
その後あなたを探していらしたので…」




桜は聖の存在を忘れていた。
そうだった。


そして駅員さんは

「今も駅構内で待たれてますよ」

「え?」

「相川さんを心配してずっと探していらしたので
お声をかけたら待ちますと言われてました」

「聖さん。が…?」

「優しい方ですね」

「あのー、駅員さん。お願いがあるんですが…」
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