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幸せになれる恋
第17章 恋敵を成敗

桜は聖見た途端涙が出るとまらず
声をあげて泣いた。
桜を抱きしめようとしたら
「ダメ。来ないで。
お願いだから近寄らないで…
ごめんなさい。
もう邪魔しないから…
だから許してもう関わらないで…」
「桜。俺だよ。こっち見て。
邪魔しないって何が?」
しばらくしたら
駅員はいなくなり
二人きりになっていた。
「元カノとホテル…」
「は?」
「行ってるって言われた。
私が浮気相手ならもう近づかないから。」
「桜。一緒に暮らしたいって。
近いうちに桜の幸せな家庭作るの
叶えさせてって言ったよな?
だから桜が浮気相手でもねぇし
浮気もしてない。
他に女がいるなら一緒に暮らすなんて
言わないだろ。
あいつに何言われたか知らねぇけど
俺だけ信じてよ。
俺がお前ちゃんと見てないから
電車乗せたんだな。悪かった。
もう帰ろ。今日は休んで
明日も仕事休みもらおう」
「怖い。あの人に会うのが…」
「あの人って誰?」
「あの人が二十歳の時と同じだった…」
桜は真っ青な顔をして震えていた。

