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幸せになれる恋
第19章 お姉ちゃんと聖さん
聖は翌日に桜と過ごしたが
その次の日から仕事に行った。
あれから浜田の話はしてこない。
気を遣ってくれているのだろう。
桜は歩いて自分のマンションに行って
少しずつ引越しの準備をした。
要る物要らない物を分けると
意外に要らない物の方が多かった。
聖の家にあるものは必要ないから
売れるものは売った。
それが少しだけ高く売れたから
桜は聖にプレゼントを買う事にした。
仕事使える時計にするか
ネクタイにするか普段お洒落だから
洋服にするか迷って
ネクタイとタイピンにした。
平日聖が帰ってご飯を作ってくれて
二人で仲良くご飯を食べた。
明日が引越し当日でバタバタするから
金曜日の夜ご飯の後に
聖を呼び止めた。
「あの、渡したいものがあるんです。」
「何?」
「これ受け取ってください。」
「何でプレゼント?」
「毎日お仕事してるしご飯作ってくれてるし
来週から車で送ってくれるって言うから
そのお礼に買ったんです。」
「そんなことしなくていいのに。」
「いいんです。受け取ってください!」
「ありがとう。開けていい?」
聖は嬉しそうに開けた。
そして中を確認して
「ありがとう。さすがショップの店員。センスいいな。
タイピンもどれにも合いそうだし」
「よかった!使ってくださいね。」
「ありがとう。大切に使う。
ってか桜誕生日いつ?」
「4月24日です。」
「この前終わったばっかじゃねぇか。」
「はい。だって聞かれてないから。」
「言えよそういう事。」
「だって...」