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第19章 お姉ちゃんと聖さん

翌朝桜が先に目を覚ました。


隣に居ないと聖がまた拗ねる。
だから１度トイレに行って戻ってこようと
寝室を出た。


リビングの方を覗いて
ホントにここに住むのか。
と心の中でつぶやきながら
トイレに行き寝室に戻る


ドアを開けると目の前に
聖が立っていた！


「ビックリした。驚かさないで下さい！」

「またお前が居なかったんだ」

「お手洗いです。毎回朝起きて私が居なかったら
そんなことになるんですか？」

「居ないから。お前居ないと困る…」

「居ますよ。そんな落ち込む事じゃないでしょ？」

「朝になって起きて居ない時が辛い。
あの時の事思い出すから。
思い出して桜が消えたって思ってしまうから。
だから起きて一人なのは辛い…」

「辛いのは分かってます！
だからお手洗い行って戻ろうとしてたの。
おはようこざいます聖さん。
もう起きます？
それとも少し横になっときます？」





聖は何言わず桜をベッドに倒して
ぎゅーっと抱きしめた。


「痛いから。そんな事しなくても
居なくなったりしませんよ！」

「逃げそうだから。」

「逃げたりしませんよ」

「ふーん。逃げないの？
じゃ、遠慮なくさせてもらう。」



そう言って聖は
桜の息が出来なくなるほどのキスをした。