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第19章 お姉ちゃんと聖さん

「その翌日デートしていたら
同僚にたまたま会ったんです。
その日は何事もなくて翌日から仕事でした。
朝は怖がってましたが乗れて仕事に行って
帰りも駅で待ち合わせをしていて
桜が先に駅に着いたんです。
そこに前の日に会った同僚に会ったみたいで
変な事を吹き込まれて桜を傷付けたんです。
少し遅かったら桜はそいつに連れていかれていた。
何ていっていいんですかね…その同僚に
女を取られる事が多くて
そうなりそうだったのを助けたのに
駅で言い合いしちゃって。
桜から目を離したら居なくなってました。
でも、電車にのるとは思えず
タクシーで帰って来たのに居なかった。
桜のマンションにも居なかったんです。
電話するのに出なくて不安でした。」

『桜はどこにいたの？』

「驚くことに電車に乗ろうとしたみたいで
同僚にホームで会って一緒の電車に乗った。
そしたらその同僚が
桜が二十歳時にあった痴漢の犯人だった。
桜はその事を電車の中で知りまた違う駅で降りて
トイレにしました。
電話に出てくれて分かったんですけど
途中で切れて連絡付かなかったので
警察にお願いして探しました。
無事見つかって連れて帰りました。
だからもう電車には乗せません。
何かあってもわかるように傍にいて欲しい。
だからここに住んでもらうことにしました。
通勤も電車は使いません。
俺の車で通勤します。
あとその同僚は証拠を手に入れたので
会社に報告して〇海道に転勤させました。
だからあいつに会うことはないと思います。
怖いことを思い出させたのは俺のせいです。
桜は自分をずっと責めてました。
でも、それは違うと…。」