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幸せになれる恋
第24章 おかえりなさい


聖の身体と頭を拭いてガウンを着せた。


桜も拭いて頭にタオルを巻いて
ガウンを羽織りドライヤーで
髪を乾かそうとしていた。


すると聖が後ろからドライヤーを取り上げて
後ろから桜の髪を乾かした。


「ありがとうございます!」

「え?何?」

「ありがとうございます!!!」


聖はニッコリ微笑んだ。
桜はこの聖の優しく笑う顔が好きだった。
その顔をみて改めて生きててくれてよかった。
退院出来てよかったと...
そんな事思ってると涙が出てきた。
聖にバレたくない桜は少し下を向いて
声を殺して泣いてると
ドライヤーが切られて
後ろから優しく抱きしめられた。


「何で泣いてる?」

「聖さんの…笑っている顔、す、好きなんです…
帰ってきてくれてよかったなって思ったら
涙が出てきちゃったんです…
ごめんなさい...」

「帰ってくるよ。お前残して死ねない。
ラッキーもいるし。
結婚してほしいって言ってこれから幸せになるのに
そんなすぐ死ねねぇよ。」

「う…うぅ...」


聖は笑いながら桜の頭をポンポンして
耳元で
「寝室行こう」と囁いた。



桜は真っ赤になって
松葉杖をついて歩く聖の後ろを付いてった。



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