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幸せになれる恋
第25章 聖の誕生日
あれから聖はリハビリに通っている。
付いていくと言うとラッキーと家に居ろって
置いていかれる。
桜は少し不満だった。
今まで会社で忙しくて遊べなくて
女の子と遊んでるんじゃないかとか
よくないことを考えてしまう。
ダメダメと首をふり考えるのを辞めて
ラッキーにお手、おかわりを教えて
ハウスが出来るようになった。
「ラッキー♡偉いね!」
顔をすり寄せて戯れてると
「仲良いな。ラッキーが羨ましいよ。」
聖は突然帰ってくる。
「おかえりなさい。遅かったですね。」
「帰りにちょっと寄り道してた」
「ふーん。そうなんだ。」
桜はちょっとツンとして言うと
後ろから抱きしめられる。
「何怒ってんだよ。」
「別に...」
「さくらちゃん。何してた?」
「ラッキーの躾...」
「何ができるようになった?」
「お手と...お、かわり...っ
あと...ハウス...うっ。うー」
「何で泣いてんの?何があった?」
聖は真剣に聞いた。
居ない間に何があったのか知りたかった。
「一人で…ラッキーの躾、してて
最近一緒に居ない...
病院も…一人で行っちゃうし…
帰りも遅い…から…女の人と…んっ」
「何?一人にされて勝手に妄想して
俺がリハビリって嘘ついて女と会ってるって
思ってる訳?」
「うっ...」
「あのな。嘘付いてないよ。
一緒に行かないのは俺がリハビリ中
桜一人でつまらないし
家にいた方がラッキーいるし
その方がいいと思っただけ。
遅くなってるのは...」
聖は少し話すのを躊躇した...