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幸せになれる恋
第25章 聖の誕生日
「もしかしてスマホで調べながら
作ろうとしてたのか?」
「......はい。」
「何で?」
「お誕生日だから…
聖さんに喜んで貰いたくて…
調べて覚えてテキパキ作りたかったけど
無理だったのでせめて帰ってくるまでには
つくっておきたかったんです…
なのにラッキーは花瓶割っちゃうし…
野菜の切り方まであるし…
時間かかっちゃって…まだスープも出来てないし
ピザも焼かないと行けないのに…
うっ...。ごめんなさい...」
桜は目に涙を溜めて零さないようしていた。
「俺のためにやってくれたんだ。
マジで嬉しいよ。ありがとう。」
「間に合わなかった...」
「いいよ。一緒に作ろう。
最高の誕生日だな。」
「ごめんなさい...
仕事もあってリハビリもあったのに。
ラッキーが花瓶割らなかったら
出来てたかな…?」
「花瓶割っちゃったんだ。
また買うからいいよ。
片付けしてくれたんだ。ありがとう。」
桜の頭をポンポンしながらおでこにキスをした。
それから桜は聖とポトフを作った。