この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
幸せになれる恋
第27章 夏の思い出

桜は手洗いを済ませ
キッチンでコーヒーを淹れた。
コーヒーを完璧に淹れられるようになった。
そして成長したのは
朝食を作るようになったこと。
会社に行くのとは違って
聖とふたりでゆっくり出勤。
打ち合わせが朝からない時は
どんだけゆっくりしているか…
社会人としてこれでいいのだろうか。
と思える程だった。
少しずつやってみると
トーストを焼いてサラダを作り
ハムやソーセージを焼いて
見た目の形は少し悪いが
オムレツを作ったりする程度に。
あの桜からしたら
ここまで出来たのもすごい進歩だった。
するとリビングでコーヒー飲みながら
桜を抱っこしていた聖は
認めてもらえてよかったと
本当にホッとしたような言い方をした。
「そんなに反対されると思っていたんですか?」
「ああ。まだそんなに日が経ってないからな。」
「義兄さん居てくれてよかったですね」
「ああ。そのお陰でもあるな。」
二人は笑いながら
身体が左右にゆらゆらしていた。

