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幸せになれる恋
第27章 夏の思い出

ホテルの部屋に帰ってきた
サンダルを脱ぎ捨てた桜を
追って部屋に入った。
バッグの中から着替えを出して
そのままバスルームに消えようとする桜。
「桜、はなし…」
バタンッ!!
まだ喋ってる途中なのに
バスルームのドアを閉められた。
「かなり怒ってるな。
ここに来て喧嘩はしたくねぇな...」
聖は独り言を言いながらソファーに座り
しばらくしてからコーヒーを淹れた。
バスルームから足音をドンドンさせながら
桜が歩いて戻ってきたから
「桜、ちょっとこっちきて。
コーヒーのみ...」
バタンッ!!!!!!!!
さっきよりはるかに大きな音を立てて
ベッドルームのドアを閉めた。
聖は桜に謝りたかったが
じぶんも海に入ってべとつくから
シャワーを先に浴びることにした。
ちゃんと桜に謝ろうと思いながら
シャワーを浴びて
ベッドルームの前に立って
桜に声をかけた。
「桜。話したいから出てきて。
ちゃんとしたいから。」
「話なんかないです。
好きにすればいい。明日帰ります。」
「桜開けるよ。」
ドアを開けると桜はベッドの上で
うつ伏せになって布団を被り
ふて寝していた。

