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幸せになれる恋
第27章 夏の思い出

聖は桜が居るベッドの側に行く。
「桜話したいから聞いて?」
「話したくない。出てってください。」
聖はここで出ていく訳にはいかないから
桜が寝ているベッドに入った。
そしてうつ伏せになっている桜を
引き寄せて後ろから抱き抱えた。
「桜。ごめん。
確かにトイレの前で女の子に話しかけられて
断るために少し話した。
それを見て勘違いしてる。
でも、お前をちゃんと待ってなかった俺が悪い。
本当に悪かった。ごめん…」
「聖さんは楽しそうに話してるし
海に戻っても周りはみんな楽しそうだし
私は独りでバカみたいだった
そしたらあの人が来てペラペラ話してきたの。」
「うん。それは分かった。
俺が桜を一人にしたからあーなったんだよな。
俺のせいだからもういいよ。
で、さっきのこと許してくれる?
仲直りして旅行続けよう。
さっかく頑張って仕事して
やっと出来た休みだから。」
「......。」
桜は言葉を発せずに
コクッと頷いた。
聖はその桜を見て
クルッと自分の方に桜を向かせて
両手で顔を挟んでキスをした。
「まだ怒ってるか?」
「もういいです。
私も意地張って帰るなんて言ってごめんなさい。」
二人はしばらくベッドの中で抱き合っていた。

