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幸せになれる恋
第28章 料理教室



「あーぁ。やっぱり焦げちゃう...」

桜はやっぱりだし巻き玉子が苦手みたいで
今回も上手くいかなかった。

それを見た聖が桜の元へ行き
日を弱めた後に1度焦げた卵焼きをよけて
また新たにだし巻き玉子を作り始めた。



「桜のはちょっと火が強かったんだよ。

弱めにしたあと最初に流した卵は
こうやってぐちゃぐちゃにして
固まってきたら巻いていく。
巻けたら向こう側に移動させて
また薄ーく油を塗ったらたまごを入れて…

手前に向けて巻いてみたら上手くいくぞ?」


聖の見本を真剣に見つめていた桜は
次は私がやると言って聖ならフライパンを奪う。


「ってか桜がなんで料理してんの?」

「...!」

「起きたらお前は隣にいないし?
こっちに来たら飯作ってるし…?」

聖は何かを問いつめるように桜に言った。


「最近勉強してるから練習だよ。
それに起きたのはゴミの日だったから…」


桜の言い訳は聖に通用しないかもしれない。
約束した事それは起きても聖の隣にいること。



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