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幸せになれる恋
第31章 聖を襲う病魔
翌日少しだけ病院に行くと言って
車の中で桜を待たせて優のところへ。
『悪いね。デート邪魔しちゃって…』
「いや、別に」
『聖時間あんまりないだろ?
これ腫瘍マーカーして何かあれば
レントゲン、CTとかになるけどいいか?』
聖はそのことに了承してから優は直ぐに採血をし
マーカーで調べておくと言った。
『ただし、このマーカーで陽性が出たら
初期ではないことは確かだ。
直ぐに検査して治療しないと
お前の命に危険が及ぶからな。』
「分かった。」
聖はそれだけ返事をし桜の元に戻る。
車に戻りながら思うのは
この先自分がいなくなったら桜は…と
心配していると車の前を通り過ぎて
少し行ったところで立ち止まった。
あれ?車って思うと後ろから桜の声がする。
「聖さん!!こっちですよ?」
その声にハッとして振り返ると
桜が手を振って待っていた。
「悪い…ぼぉーっとしてたわ。」
「びっくりしたー!通り過ぎて行っちゃうんですもん。」
聖は残り桜と過ごせる時間を
大切にしていこうと決めた。