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幸せになれる恋
第31章 聖を襲う病魔
聖は絶望した。
検査の結果は陽性だった。
優からの連絡で悪いどうもなかったよ?と
言われることを期待していたのに
その期待には沿ってくれなかった。
「自営だから都合はつけられる。
そっちは何時がいいんだ?」
『そっか。それなら助かる。
明日はもう無理だから明後日はどう?』
聖はスケジュール帳をだして確認し
優に大丈夫と伝えた。
『じゃ、時間かかるから朝イチでね。』
「あぁ。」
明日は打ち合わせなどの予定がないから
今やっている現場を見て回ろうとしていた。
どうみんなに説明しようか
そんなことを悩んでいる聖ら
自らの話を切り出すことが出来なかった。
検査をする前日の夜
ご飯を済ませてみんなでテレビを見ていると
昴がこんなことを言い出した。
『そういえば、俺痔になってー
今度切ることになったから。』
しばらくシーンとしたが直ぐに笑いがおきた。
何で痔なの?と早苗に聞かれた昴は
イボが出てきたと笑いながらいい
誠は見せてーと言った。
『誠、こんな所では無理だ。
よし風呂で見せてやる。』
ヤッターと喜んでいる誠の隣で
昴が静かに口を開いた。