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幸せになれる恋
第32章 幸せになれる恋
桜はたくましく成長した。
聖のことを呼び捨てで呼ぶようになり
敬語だった言葉も普通に話すようにした。
「さん付けも敬語もやめろ。夫婦なんだし
普通に接してくんねぇ?」
事の発端は聖のこと発言からだった。
病院でビックリさせられたこともあって
桜は心の中に溜め込んでいたものを全て
ぶつけてスッキリしたのだ。
ーーーー
「ハワイいいなぁ。やっぱり行こうかな…」
「ラッキーどうすんの?」
「だから困ってるの。
お義母さんに預けるのもルルがいるし…」
ペットホテルなんて言うものは
桜の考えの中には入っていないらしい。
「今度母さんと相談して仕事じゃなくて旅行で行くか。」
そんな会話をしながら桜は妄想していた。
グアムやハワイで海もいいし
ヨーロッパで美術館巡りもいいな...
アメリカでもいいしオーストラリアもなんて
1人で妄想が止まらない...
聖が出張で空港に行く時
桜も母に連れてきてもらいお見送りに来ていた。
数日間だけど離れる時がきてしまった。
子供みたいにいつまでも手が離せない。
ハワイ行きご利用のお客様は搭乗手続きを…
とアナウンスが聞こえてきた。