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幸せになれる恋
第9章 ショッピング
聖も運転席に乗り込み
まず桜を見た。
桜の目には涙がたまっていた。
瞬きすれば落ちそうなくらいにたまっていた。
「桜、ホントにごめん。
一人にしたから怖い思いさせた。
一緒に車に連れて行くべきだった。
愛に何言われたかしらねぇけど
俺は桜を大事にしたい。
確かに愛とは付き合ってた。
けどもう終わってるから。
俺の事信じられないと思うけど
本気なんだよ。
ホントに桜を守りたいと思ってるんだよ。
だから、、、、泣かないでくれ。」
桜の目から大粒の涙が落ちた。
「あの、聖さん。
わたしもお話したいことがあるんです。
今日ここに連れてきてくれてありがとうございます。
ここに来れたから決心できました。
愛さんって素敵な方ですね。
大人の女性だなって。
私とは全然違う。人なんです。
聖さんを想ってくれている人ですよ?
でも、私はそうじゃない...
弱いのを理由に聖さんに甘えているだけの
子供なんです。
だから聖さんには釣り合わない、んです…
だから優しくしないで下さい。
突き放してください。
『お前は汚い女だからいらない』って
私を突き放して…くだ、さい…
『弱いのを理由に甘えるな』
『自分は自分で守れ』
『汚いやつはいらない』って…
突き放して…お願い、しま、す…」