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太陽の王と月の姫
第6章 日は昇る
アメリアは、ルアンに剣を向けて突進した。
剣と剣が交わり合う。アメリアは今にも倒れそうなほど顔色が悪かったが、ルアンは自信に満ちた顔であった。
アメリアの剣がはじかれ、遠くに落ちた。
「堪忍したか?」
初めて聞くルアンの低い声に若干の動揺をしつつ、アメリアは無言でルアンへ立ち向かった。
アメリアは心身ともにボロボロだ。それに、ルアンは男である。剣が無ければアメリアに勝ち目は無いはずだ。
あっさりとルアンに背後を取られ、首を絞められた。
アメリアは、意識が途絶える寸前、たしかにルアンのため息を聞いた。
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