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太陽の王と月の姫
第6章 日は昇る
草原は、不気味なほどに静かさを取り戻した。
クレセント軍は、後退した。
すなわち、この戦いに敗れたのだ。
悪魔の隊を含めた生き残った兵士たちは、城の守りを固めるという最終手段をとる。
城下町は、炎に包まれた。
アメリアは、その紅を見て、涙を流した。
どれほどの国民の命を犠牲にしたであろうか、その責任の重みに潰されそうな程だった。
城の周辺は、ソレイユの大軍によって包囲された。
そして、ついにソレイユは城への攻撃を始めた。
悪魔の隊は散り散りとなり、その中でアメリアとマティアスだけは城の最上階で国王らと共にいた。
戦いの音が徐々に大きく聞こえるようになってくる。
そして、ソレイユ軍の精鋭と思わしき少数の騎士がこの部屋に辿り着いた。
アメリアは、敵の動き方を見て一瞬で見抜いた。
"あれがルアンね。あいつを倒せば…"
マティアスに守られながら、アメリアは戦い抜く。
視界が悪いどころか、敵と味方の判別すら難しいほどだった。
目の前で、血しぶきが上がった。
「マティアス!!」
マティアスは、アメリアをかばって自らの命を落とした。
その直後、国王は数名のソレイユ兵に捕えられ、ルアンがトドメを指した。
ソレイユ兵の歓声が部屋を埋め尽くす。
アメリアの目線は、ルアンを捕らえていた。
アメリアは剣を片手にルアンの方へヨロヨロと歩く。
それを警戒して動いたソレイユ軍の騎士たちにルアンは合図を出した。
わずかに残された思考力の中で、アメリアはその意味を察した。
"なるほど、一騎打ちがしたいのね。"
クレセント軍は、後退した。
すなわち、この戦いに敗れたのだ。
悪魔の隊を含めた生き残った兵士たちは、城の守りを固めるという最終手段をとる。
城下町は、炎に包まれた。
アメリアは、その紅を見て、涙を流した。
どれほどの国民の命を犠牲にしたであろうか、その責任の重みに潰されそうな程だった。
城の周辺は、ソレイユの大軍によって包囲された。
そして、ついにソレイユは城への攻撃を始めた。
悪魔の隊は散り散りとなり、その中でアメリアとマティアスだけは城の最上階で国王らと共にいた。
戦いの音が徐々に大きく聞こえるようになってくる。
そして、ソレイユ軍の精鋭と思わしき少数の騎士がこの部屋に辿り着いた。
アメリアは、敵の動き方を見て一瞬で見抜いた。
"あれがルアンね。あいつを倒せば…"
マティアスに守られながら、アメリアは戦い抜く。
視界が悪いどころか、敵と味方の判別すら難しいほどだった。
目の前で、血しぶきが上がった。
「マティアス!!」
マティアスは、アメリアをかばって自らの命を落とした。
その直後、国王は数名のソレイユ兵に捕えられ、ルアンがトドメを指した。
ソレイユ兵の歓声が部屋を埋め尽くす。
アメリアの目線は、ルアンを捕らえていた。
アメリアは剣を片手にルアンの方へヨロヨロと歩く。
それを警戒して動いたソレイユ軍の騎士たちにルアンは合図を出した。
わずかに残された思考力の中で、アメリアはその意味を察した。
"なるほど、一騎打ちがしたいのね。"