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太陽の王と月の姫
第3章 悪魔の隊
「女に負ける程度では、活躍できずに終わる。訓練に励め。はい、次!」
若い兵士たちがアメリアに次々と剣術で負かされていく。
「出たよ、アメリア様の新人いびり。」
「毎年やってるもんな。」
ヒソヒソと話す二人の兵士たち。彼らは背後を気にしてなかった。
「戦場で気を抜くのは命取りだぞ。」
声の主に、彼らは蹴飛ばされた。その声の主とは、将軍マティアス・オサリバンだ。
43歳だが、体力は衰えを知らず、兵士たちのあいだでは不老不死なのではないかと噂されている。もちろん、本人は否定をしているが。
訓練後、アメリアはマティアスに声をかけた。
「お疲れのようね。」
「ええ、アメリア様も気合いが入っておりましたから、私共も気合を入れて訓練に励んだのですよ。それにしても、今年は厳しめなのですね。」
「あ、新入りを鍛えるやつね。戦場では弱ければ死ぬ。その厳しさを教えているだけよ。」
アメリアは14歳の時に、優れた戦術と戦法知識が認められて陸軍のある一隊の監督を任せられた。
クレセントは、さほど大きくない戦争で何度か勝っている。(もちろん、敵から宣戦布告されて起こった戦争だ。)アメリアの活躍のもと、この隊と戦った敵は誰一人として生きて帰ることは出来なかった。
その隊は、悪魔の隊と呼ばれる最強の集団となった。
「次の戦争は、厳しい戦いになるわ。」
アメリアは、深刻な顔でマティアスに言う。
「我々はアメリア様をお守りします。そして、敵を一人たりとも陣地に返すことはありません。絶対に。」
「そうね。不安を抱いていても無駄なだけよね。お互い生きて帰りましょう。」
若い兵士たちがアメリアに次々と剣術で負かされていく。
「出たよ、アメリア様の新人いびり。」
「毎年やってるもんな。」
ヒソヒソと話す二人の兵士たち。彼らは背後を気にしてなかった。
「戦場で気を抜くのは命取りだぞ。」
声の主に、彼らは蹴飛ばされた。その声の主とは、将軍マティアス・オサリバンだ。
43歳だが、体力は衰えを知らず、兵士たちのあいだでは不老不死なのではないかと噂されている。もちろん、本人は否定をしているが。
訓練後、アメリアはマティアスに声をかけた。
「お疲れのようね。」
「ええ、アメリア様も気合いが入っておりましたから、私共も気合を入れて訓練に励んだのですよ。それにしても、今年は厳しめなのですね。」
「あ、新入りを鍛えるやつね。戦場では弱ければ死ぬ。その厳しさを教えているだけよ。」
アメリアは14歳の時に、優れた戦術と戦法知識が認められて陸軍のある一隊の監督を任せられた。
クレセントは、さほど大きくない戦争で何度か勝っている。(もちろん、敵から宣戦布告されて起こった戦争だ。)アメリアの活躍のもと、この隊と戦った敵は誰一人として生きて帰ることは出来なかった。
その隊は、悪魔の隊と呼ばれる最強の集団となった。
「次の戦争は、厳しい戦いになるわ。」
アメリアは、深刻な顔でマティアスに言う。
「我々はアメリア様をお守りします。そして、敵を一人たりとも陣地に返すことはありません。絶対に。」
「そうね。不安を抱いていても無駄なだけよね。お互い生きて帰りましょう。」