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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第2章 運命の悪戯
この皇帝の代になり、元はいよいよ栄えて偉大なる君主として元では崇められている。十数人の側室を常に侍らせる彼はまた子福者としても知られ、二十人を越える子女に恵まれた。高麗王、王尚が順帝の第四皇女を王妃として迎えた一年後、王妃は第一皇子をあげた。それが、王太子賢だ。
順帝は大勢いる子女の中でも、この利発で美しい第四皇女を殊の外愛していたという。高麗の国王は代々、元の皇女を娶り元王室の外戚となることが通例とされた。それは長らく続けられてきた伝統でもあった。
順帝は大勢いる子女の中でも、この利発で美しい第四皇女を殊の外愛していたという。高麗の国王は代々、元の皇女を娶り元王室の外戚となることが通例とされた。それは長らく続けられてきた伝統でもあった。