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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第14章 第三話【宿命~夕陽の誓い~】
乾と賢は見た目も性格もまるで正反対だった。賢は乾なら見ただけで頭が痛くなりそうな漢字ばかりの並んだ書籍を読むのが好きで、身体を動かす武術などは苦手だ。乾は部屋で大人しく師匠から講義を受けているのは大の苦手で、弓矢を射たり剣術をしたりする方が性に合っていた。
外見も大柄で男の子らしい乾と違い、賢は儚げで線も細くて小柄だ。いつしか自分がこの従兄をいつも側にいて守るのが自分の役目だと乾は信じるようになっていた。
外見も大柄で男の子らしい乾と違い、賢は儚げで線も細くて小柄だ。いつしか自分がこの従兄をいつも側にいて守るのが自分の役目だと乾は信じるようになっていた。