パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 第五話【梔花哀憐～くちなしの花咲く、その朝に～】

　この子が常民に違いなく、或いは隷民の子である可能性も棄てきれない。それでも、生き生きと輝く妻の幸福そうな顔を見れば、妻から赤児を取り上げることなどできはしないと判った。



　ソヨンが艶やかに微笑んだ。





「あなた、ご覧になって。この瞳の美しいこと。このような穢れなき瞳の子ならば、きっと私たちの娘にふさわしい良い子に育ちましょう」