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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第20章 恋情~切なくて逢いたくて~
「もう四月のことになりますが、王宮に行って参りました」


「それは珍しいな。出不精のそなたが王宮に行くとは。どういう風の吹き回しだ?」



 皮肉げな物言いはこの際無視し、ジュチは続けた。



「国王殿下からのお召しがありました」



「なに?」
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