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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第2章 運命の悪戯
 この頃から、病は既に王をむしばんでいたのだろうか。まだ三十代の王はしばしば頭痛を訴えることが多くなっていた。



 王は力ない笑みを浮かべた。





―いや、たいしたことはない。それより乾よ、私はそなたと世子をこれまで我が息子だと思って接してきた。
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