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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第26章 喪失、そして愛、ふたたび
 フィメリアが次に意識を取り戻した時、既に彼女は宮殿の大きな寝台に寝かされていた。見憶えのある天井や室内は間違いなく以前、与えられていた室であることも判った。




「フィメリア」






 名を呼ばれ、フィメリアはゆるゆると視線を讃に向けた。彼はフィメリアが意識を手放す直前と同様、血の気の失せた顔で側にいた。
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