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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第27章 高麗の夜明け
「持ってきたわ。気に入って貰えると良いんだけどね」



 牡丹色の包みを差し出すと、王女がそれを開く。中から現れたのは二枚の絵だった。


「まあ、本当にそっくりだわ」


 それぞれの紙に王太后と讃の姿絵が生き生きと描かれていた。


「私にはそれが精一杯」



「十分よ、フィメリアさま、ありがとう」
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