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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第27章 高麗の夜明け
 え、と、フィメリアは眼をまたたかせた。


「娘を嫁がせても、また新しい娘ができるのだから、私は幸せ者だわ」

 王太后は窓際の椅子を指した。


「座ってもよろしいかしら?」


「はい。私としたことが、気が付かなくて申し訳ございませんでした」



 フィメリアは失態に紅くなりながら謝った。どうも、この王太后と話していると、我知らず緊張してしまう。
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