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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第27章 高麗の夜明け
「ただ今、お茶をお持ちいたします」


 フィメリアの言葉に、花羅が一礼して静かに出ていった。

 王太后が座ってから、フィメリアも向かい合って座る。


「今日、お訪ねしたのはお願いとお話ししたいことがあったからなの。一つは明容と同じね」




 クスリと笑みを洩らし、王太后は続けた。
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