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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第5章 優しい日々
ジュチは毎朝、裏山に分け入り、薬草を摘んでくる。十歳で宦官見習いとして王宮にあがるまで、ジュチは家業の薬屋を手伝っていたという。両親があいついで流行病(はやりやまい)で亡くなり、子どもだった彼は一人で生活してゆけなくなって仕方なく身売りに近い形で去勢して宦官になるという道を選んだ。
見習い時代も尚薬部に所属し、熟練の尚薬(宦官)に付いて助手のようなことをしていた。そのときに薬の調合の仕方や薬草の見分け方をかなり本格的に学んでいる。
見習い時代も尚薬部に所属し、熟練の尚薬(宦官)に付いて助手のようなことをしていた。そのときに薬の調合の仕方や薬草の見分け方をかなり本格的に学んでいる。