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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
 涙混じりの声に、ジュチが不安そうに真上から覗き込んだ。


「そんなに痛い?」


 賢は涙の堪った瞳をジュチに向けた。


「痛いよ、ジュチ」


 ジュチは溜息をついた。



「完全な女性体になったといっても、まだまだ、男を受け容れるだけの成熟はしていないのでしょう。それでなくても、女性は初めて契るときはかなりの苦痛を伴うものだと言いますし」
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