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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
 王は賢を抱きかかえ、ひらりと馬にまたがった。そのまままでは本当に王宮に連れ行かれてしまう。


―ジュチ、ジュチ。助けて。







 心の中で良人に助けを求めたが、遠く離れた裏山にいるジュチに届くはずもない。






 身体に回された王の一方の手が胸の膨らみのすぐ下にある。その手がずり上がり、乳房に無遠慮に触れた。
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