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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
―え?



 愕く暇もなく、執拗に胸をまさぐられ、賢は固まった。



「確かめる間でもない。これだけ大きな胸をしている癖に、男だなとどよく言えたものだ。それとも何か、わずかな間にこれだけ胸が膨らんだのは、誰かの仕業なのか!」





 苛立たしげに王が賢の口から布を取り出した。
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