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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
 女といえども、かつては王太子として武術の鍛錬にも励んだ身だ。賢は難なく着地し、ジュチの許へ向かって駆けてくるかに見えた。



 だが、王の方も速かった。いち早く反応した王はおもむろに取り出した鞭を振り上げた。


「―!!」




 賢が大きく眼を見開き、悲鳴にならない悲鳴を上げた。王が繰り出した鞭はあたかも大蛇がうねるかのごとく大きく宙をしなり、賢の細い身体に幾重にも巻き付いた。
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