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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
 ジュチは賢に向かって微笑んだ。


 賢を見つめるジュチは、護衛官が痛ましげに眼を伏せたのに気付かなかった。次の瞬間、ジュチめがけて護衛官が振り上げた刃が陽光を浴びて鈍いきらめきを放った。



 意識を取り戻し始めていた賢が悲痛な叫び声を放った。





「ジュチ―っ」
  
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