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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
 賢の声に咄嗟に反応したジュチだったが、ほんのわずかに出遅れた。立ち上がって振り向いたジュチに白銀に輝く鋭い刃が振りかざされる。





 悲痛な響きを帯びた叫びが辺りを満たすしじまにこだまする。剣が空を切る音が深い静寂を鋭く切り裂いた。ジュチの身体は大量の鮮血を溢れさせながら、ゆっくりと傾(かし)いでいゆく。
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