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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
「ジュチ、駄目だ、死ぬな」




 賢は自由にならない身体で虫のように地面をじりじりと這いながら、ジュチに近づいた。






 ジュチの身体から流れ出る大量の血が一面の白い野原を血の色に変えていた。雪のように純白の清らかな花が今や禍々しいほど鮮やかな紅に染まっている。
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