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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第7章 対決
「そなたの祖父の元国皇帝が殊の外気に入って日三度は必ず飲んでいるというほどの滋養強壮の妙薬だ。なるほど、皇帝が齢六十を過ぎてもいまだに、孫のような年若い女を身籠もらせるだけの体力があるのも頷ける。逆に、初めて皇帝の閨に召される生娘が怯えて手に負えぬときにも飲ませるそうだ。定量ではさほどの薬効はないが、量を増やせば媚薬にもなるという。閨事など何も知らない娘が男を知り尽くした女のように我を忘れるほどに悦がり狂うとも聞いた」