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Leverage Effect─基礎知識─
第1章 《株券売買の仕組み》
こちらのページでは、短編『Leverage Effect』についての解説をちょっとだけしておこうと思います。作中の文章では余りにも不親切だと、認識致しましたため。

そもそも、このような説明は本文中で分かり易くすべきものだったのに、申し訳ありません。

ただ、この説明はあくまでも小説当時の証券市場であって、現在のものとは異なります。
制限値幅もシステムも違うと言うことをご理解ください。

何回かに分けて説明します。

*平成21年1月5日より株券は全て電子化されましたが、この小説当時株券は、文字通り「株券」としてペーパーで発行されていました。


【売買立合会(たちあいかい)による売買】
そもそも、株券の売買は「株式売買システム」によって行われます。

「株式売買システム」とは、売買注文の発注・受注・注文の付け合わせ、約定の照合(約定;売買契約の成立を意味します)などの売買業務の一切をコンピューターによってシステム処理するもので、昭和57年1月に初めて導入されたのち、平成12年7月17日に全銘柄、全面稼働致しました。

従来、株券の売買はすべて株券売買立会(たちあい)場において人手によって行われて来ました。それが、現在はすべてシステム処理によって捌(さば)かれています。
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